碍子

9月も終わりに差し掛かりました。店舗の改修作業をしていても蒸すような暑さはなくなり、秋の涼しさが感じられるようになっています。

天井の補修作業をしていたところ「碍子引き配線」というものが見つかりました。建築士の方に指摘されるまで気付きませんでしたが、一昔前の一般的な電気配線のやり方で古民家ではよく見られるそうです。

碍子(がいし)とは電気配線を支持するための器具のことで、写真左の箸置きのような形状をしたものがそれです。当時は配線の絶縁性が悪かったため、磁器製の支持物に線を挟んだり巻きつけたりして、柱や梁に接触しないように施工されていました。

碍子自体は今でも電柱や送電線など屋外で使用されていますが、屋内での施工は昭和30年代にビニル製ケーブルが台頭して次第に減っていったそうです。

amanaiの入る建物は築年数が不明。ただ碍子引き配線が残っていたことから、少なくとも築60年以上は経っていることが分かりました。汗水流してみるものです。

鎌倉は歴史的な土地ではありますが、その街並みは意外と新しかったりします。地震、火災、老朽化などで建て替えられていることが多いのです。古いもの全てを残さなければならないわけではありませんが、安全・持続可能な範疇で後世に残していく方が良いと思っています。

古い住宅の器具が残っているのもamanaiの方向性に合っているなと改めて感じた発見でした。碍子引き配線、オープンしたら是非探しに来てみてください。