伊賀の豊かな土から作られた飯碗。素朴な土の風合いと美しい佇まいが魅力です。
鎌倉時代より本格的になったといわれる伊賀焼。400万年前に生息していた生物や植物の遺骸が多く含まれる地層から陶土が産出されます。高温で焼成すると遺骸の部分が燃え尽きて細かな気孔ができ、その多孔質な生地は“呼吸をする土”と言われるほどの粗い土です。台座の部分は釉薬がかかっておらず、その荒々しさに触れることができます。
釉薬も同じ伊賀でとれる長石や石灰を原料としており、表面をなめらかにしています。碗の部分にだけ釉薬がかかっているので、台座の素朴な表情との対比が楽しいです。黒飴・石灰・志野の3種類をご用意しています。
大きさは大小の2種類をご用意しています。小は逆三角形の鋭い形、大はふっくらと丸みを帯びた形です。炊いた白米を小は150g、大は200gほどよそうことができます。
“土もの”と呼ばれる陶器は、使い始めに目止め作業が必要です。まず、米のとぎ汁を入れた鍋に碗を入れ10分ほど煮沸します。その後、碗を取り出してゆっくり冷まし、水洗いをしてから乾燥させて完了です。目止め作業をすることで、汚れや匂いがつきにくくなります。使用後は洗ってよく乾かし、風通しのよい場所で保管すれば、染みやカビの心配はありません。
形や重さが異なり、ひとつひとつに個性が見てとれます。使い方に沿った風合いの変化が楽しめ、使いながら育てていく食器としてお使いいただけます。
寸法 直径125mm 高さ約68mm
重量 約220g
材質 土
国 日本
備考 電子レンジ可
東屋
東屋は古きよき日本の「もの」を現代の生活でも使いやすいように見直し 新しい一面を提案し続けています。職人の技術を活かした製品は、使い手のことが考えられながらも一貫した美意識が感じられます。