鉱石 × キーホルダー

Mineral Key Holder Lapis Lazuli Postalco

 

鍵や錠前の変遷を辿ると、道具として使われてきたその長い歴史に驚かされます。古くは紀元前4,000年に木製の錠前と鍵が使われていました。扉や蔵を施錠するため、主に時の有力者が鍵を所有していたのです。そのため西洋では、鍵を富や権力の象徴とされることもありました。

ところが鍵を束ねるキーホールダーの歴史はそこまで古くありません。もちろん鍵を束ねるキーリングやキーチェーンと呼ばれる器具はあったようですが、せいぜい輪状の金具や丈夫な紐で一箇所に留め置くという程度のものでした。

考えてみればもっともなのですが、鍵そのものが一般に普及したのはごく近代のことです。蔵や倉庫を持たない庶民は施錠の必要がなく、戸締りも心張り棒やかんぬきなど内側から閉めるのが一般的でした。錠前と鍵が安価に手に入るようになり、戦後に安価なプラスチックが登場してノベルティやお土産用のキーホルダーが日本でも普及していったようです。


今では馴染みの日用品となったキーホルダーですが、ポスタルコのMineral Key Holderのようなタイプは他に類を見ません。真鍮のバーの先に鉱石をあしらった日用品、つまり日常の道具として石を用いているのです。鉱石は、宝飾品や置物にしか使えないと誰が決めたんだい?と、凝り固まった考えを軽々と超えるその発想に驚かされます。手元に置いたり常に持ち運ぶことができるので、コロンとした形が心地良く何気ない時でも触っていたくなります。

棒部分が真鍮であるため、触れ続けると金属特有の匂いが指に残るので注意は必要です。真鍮の匂いといえば、幼い頃に遊んだ「知恵の輪」を思い出します。手が臭くなるのもいとわず、夢中になってパズルと格闘した当時の匂いが蘇るようです。そこまで執拗に触れ続けることはおすすめしませんが、是非お気に入りの模様の石を見つけて愛でていただければと思います。

二重リングではなく直線の棒であることも盲点でした。輪状のキーホルダーの場合、鍵の順番が入れ替わることもありますが、直線ならばその心配はありません。よく使う自宅の鍵などを端にしておけば、手探りで取り出すことができます。

近頃は鍵がカードやスマホなど非接触方式になっているタイプや、音声で開錠するものも登場しています。それに伴って物理的な鍵の出番は少なくなっていくかもしれません。ただ時代と共にライフスタイルの変化はあるもの。過渡期ではありますが、従来型の鍵を持ち運ぶ機会は依然としてあると思います。

Mineral Key Holderは、鍵を回すという何気ない所作を楽しくしてくれる日常の道具としてオススメです。仮にキーホルダーという道具がその役割を終える時が来たとしても、ずっとそばに置いておきたいアイテムとなってくれるでしょう。

 

●Mineral Key Holder | POSTALCO

砂金水晶 / 十勝石 / 佐渡の赤碧玉 ¥14,300-
瑠璃 / 苔瑪瑙 ¥15,400-