シオタニミカ 樹の道具展

2025年4月19日(土)より、木工作家・シオタニミカ氏の展示会をamanaiにて開催いたします。器やカトラリーなど「樹」から生まれた日常の道具が並ぶ予定です。
湘南を拠点に活動するシオタニ氏。様々な木材を扱う中で、現在は生木を使う作品に傾倒されています。生木とは伐採して間もない水分を含んだ木のこと。製材品や乾燥した木材と異なり、生木は多くの水分を含んでいるため乾燥していく過程で重量や形が安定しません。そのため制作している最中に、思いもよらぬ方向へ変形することもあります。そうした造形を活かしながら、節や樹皮を残すことで意匠的なアクセントになったりもします。そのため作品のほとんどが一点ものです。
材料の木は里山を整備する活動に参加して仕入れることが多いそうです。そのため自然と生木を扱うことが増えてきましたが、よい出会いがあれば製材品や乾燥したものなど木材の出自に拘らないと言います。
そんな無類の木好きのシオタニ氏にとって、木工とは「言語のようなもの」と表現されます。気持ちを共有したり伝えたり、人と人をはじめ、環境や物事をつなぐコミュニケーションツールとなるようなモノづくりを目指しています。
木を伐採して日常の道具に仕立てるという一連の行為は、有史以前から続く、人類の最も根源的な日常のひとつ。木工というモノづくりを身近に感じてもらいたいとの想いからタイトルを「樹の道具展」とさせていただきました。
樹と対話をするかのような、軽やかな気持ちになる作品をご高覧ください。
シオタニミカ 樹の道具展
2025年4月19日(土)___5月4日(日)
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amanai
神奈川県鎌倉市由比ガ浜 3-1-2
12:00-17:00 水・木店休日